日刊スポーツの競艇予想では、「直前予想」「AI予想」「コンピ予想」の3種類が確認できます。
しかし、以下のような注意点も…。
- 予想の公開は13場のみ
- 予想の公開が締め切り10分前
- トリガミの可能性が高い
本記事では、この日刊スポーツが無料で公開している予想について、見方や注意点、舟券への活用方法を詳しくご紹介します。
日刊スポーツでは3種類の無料予想を公開
日刊スポーツでは、完全無料で競艇予想を確認できます。
日本のスポーツ紙では最も歴史が古い日刊スポーツ。
実はこの日刊スポーツ、競艇、競馬、競輪、オートレースと、公営ギャンブルへの力の入れ方が他紙とは一線を画します。
全ての公営ギャンブルにおいて、それぞれの担当記者たちがしっかりと予想を出しているのです。しかも予想はほとんど無料。
情報量、取材力、見る目に長けている担当記者たちは、いわばボートレースのプロ。
日刊スポーツでは、そのプロの予想を含めた最大3種類の無料予想を公開しています。
舟券を当てたいのなら、この無料予想を参考にしない手はないですよね。
早速、この3種類の予想をそれぞれご紹介していきたいと思います。
1.直前予想
各場の日刊スポーツ担当記者が、スタート展示や周回展示で舟足を確認してレース開始前に予想を出します。
節間を通して舟足を見てきているので、どの選手のモーターの仕上がりに変化があるのか、良いのか悪いのかを取り入れた予想となっています。
2.AI予想
日刊スポーツが持っている選手やレース情報のデータベースからAIが参照し、着順を予想するものです。
天候や展示タイムなどのデータも参照しており、日々学習していくAIですので精度も高くなっていく予想です。
3.コンピ予想
コンピ予想とは、コンピ指数という日刊スポーツ独自の数値に基づいた予想です。 選手の能力をはじめ、レースの枠順などいろいろなデータを参照した計算式によって出された指数がコンピ指数(最小1~最大99)と言います。 単純に選手の強さを数値で比較出来る、直観的で分かりやすい予想です。
どれも信頼のある無料予想ですが、一番注目したい予想は1.直前予想ですね。
やはりプロの目で実際に判断された予想は現実的であり、AIや数値では判断出来ない微妙なモーターの変化も予想に取り入れられています。
どのように舟券に取り入れていくかは、本記事の終盤にご紹介させていただきますので参考にしてください。
無料予想の見方
日刊スポーツの競艇無料予想の見方について解説します。
公開される情報の内容など、詳しく見ていきましょう。
予想を見たい競艇場を選択
日刊スポーツの競艇予想情報のトップから、確認したい競艇場の予想を選択します。
今回は、ボートレース徳山のAI&直前予想を見てみましょう。
記者の予想を確認
ここまできたらもう大丈夫ですよね。
日刊スポーツ担当記者の直前予想が公開されています。
推奨の買い目から、選手たちの直前の舟足の状況、展開の予想までしっかりと細かく書かれていますね。
非常に参考になる情報ばかりで、頭が下がります。
AI予想を確認
AI予想も公開されているので一緒に確認しましょう。
こちらも買い目が公開されていて、それぞれの買い目に自信度が表示されています。
Aが一番自信度が高く、次いでB、Cの順番となっています。
参考情報も充実
そのほかにも、
- 直前の舟足評価
- 選手コメント
- スタートタイミングや周回タイムなどの展示情報
- 水面気象情報
など、レース予想に非常に役立つ情報が充実しています。
上記は選手コメントですが、自身が舟足をどのように感じているかを確認出来るとても重要な情報です。
2号艇の選手のように、はっきりと悪いコメントを出す選手もいるので、記者さんの舟足評価と照らし合わせて舟券の組み立てに活かせるでしょう。
実際に見てみていかがでしょうか。
これだけ中身の濃い予想が無料で見られるのはすごいですよね。
単に買い目だけ書かれているような予想ではなく、買い目の根拠や理屈がしっかり書かれているのですから、とても信頼のおける予想であることは間違いないでしょう。
なによりも場の特徴を熟知した競艇予想のプロである記者の情報ですから、信頼性がありますよね。
日刊スポーツの無料予想で注意すべき3つのこと
これだけ充実した日刊スポーツの無料予想ですが、注意する点が3つあります。
特に2つ目と3つ目は要注意ポイントですので、必ず確認しましょう。
無料予想が公開されるのは全場ではない
日刊スポーツの競艇予想のトップページで気付いた方もいるかもしれませんが、日刊スポーツが予想を公開する競艇場は全国24場のうち13場です。
※2024年6月時点
また、コンピ予想はその中でも限定された競艇場のみの公開となっています。
※コンピ予想の基となる数値「コンピ指数」についてはほぼ公開されています
記者がオリジナルで出す直前予想に関しては、13場のうち12場です。
各競艇場の予想の種類を表にまとめました。
競艇場 | 直前予想 | AI予想 | コンピ予想 |
---|---|---|---|
戸田 | 〇 | 〇 | × |
浜名湖 | 〇 | 〇 | 〇 |
常滑 | 〇 | 〇 | 〇 |
びわこ | 〇 | 〇 | 〇 |
住之江 | 〇 | 〇 | × |
尼崎 | 〇 | 〇 | 〇 |
児島 | 〇 | 〇 | × |
徳山 | 〇 | 〇 | 〇 |
下関 | 〇 | 〇 | × |
若松 | 〇 | 〇 | × |
芦屋 | 〇 | 〇 | × |
福岡 | × | 〇 | × |
大村 | 〇 | × | × |
自分が舟券を購入する競艇場は事前に必ず確認しておくことをおすすめします。
無料予想の公開は締切直前
こちらが特に気をつけていただきたい点です。
レースの間隔は約30分程で、前のレース終了後に次のレースの展示航走が始まります。
この展示航走で記者は足色を確認し、予想を組み立てるので、公開されるまで時間がかかるのです。
大体公開されるのは、締切約10分前となります。これまでの経験から5分ほど前に公開された予想もありますので、予想に必要な情報はこちらも事前に確認しておくようにしましょう。
トリガミの可能性が高い
下の画像をご覧ください。
こちらの画像は2024年6月14日にボートレース常滑で開催された11R、日刊スポーツ無料予想です。
無料予想は画像の通りで、レース結果は「1-2-3」払い戻しは650円となりました。
今回の予想の点数は12点ですので、各100円で均等買いしていれば、購入金額1,200円に対して払戻金は650円です。
トリガミの発生です。
※「トリガミ」とは、的中したにもかかわらず収支がマイナスになってしまう現象のこと
舟券を購入する目的はいろいろありますが、大多数の方はプラスにすることが目的だと思いますのでこれでは意味がありませんよね。
当てる予想と勝つ予想の違い
まず、この部分をご覧ください。無料予想の始めにある的中率と回収率の数字です。
こちらの日刊スポーツ記者は年間46.2%という驚異の的中率を誇っています。今節に限って言えば、55.2%となり予想の半分以上は的中しています。
対して回収率はどちらも81%程です。2レースに1回的中をしていても、結果はマイナス収支ということですね。
これは必ず押さえておきたいポイントです。
つまり、日記スポーツの無料予想は、的中を目指す予想であるということ。
記者の立場になってみましょう。
モーターの強弱や特徴を把握していて展示航走でその舟足を確認後、最適な予想を公開しているわけですから、その予想はオッズに左右されないのです。納得できますよね。
舟足で気になる選手がいたときは、「本予想とは別だけど狙ってみてはいかがですか?」というような、穴予想もたまに出してくれます。
勝つことと当てることは違うという、非常に重要なこの2つのポイントを認識しておきましょう。
【スタイル別】無料予想の活用方法
これだけ充実した無料予想ですから、舟券に活かしてプラス収支を目指したいものです。
でもどうやったら良いのか分からない……という方に、私なりの「勝つ予想」の仕方を公開していきたいと思います。
日刊スポーツ競艇無料予想をどう舟券へどう活かすか。
最初にお伝えした3種類の無料予想のうち、参考にするのは「直前予想」です。また、「直前気配」の情報も重要視します。
本命党
本命党の方は、インからだけの舟券を購入しましょう。
日刊スポーツの無料予想が、
- 1号艇からのみの買い目
- 記者のコメントが1号艇に信頼をおいている
- 直前気配の1号艇の「行き足」部分が〇か◎であり、ほかの部分に△がない
であれば、イン逃げの可能性がグッと上がります。
あとはオッズとの相談ですが、トリガミを避ける必要があります。
例えば、1番人気のオッズが6倍だった場合は、均等買いで6点以内に抑えます。1番人気が10倍だった場合は、10点以内に抑えます。
買い目は、自分の予想と無料予想の被る艇を軸にするのがおすすめです。
■自分の買い目:1-234-2345
■日刊スポーツ無料予想:1-2-345、1-345-2
この場合は、インから2号艇を軸にして予想を組み立てます。
中穴党
中穴党の方は、①イン以外からの舟券と、②ある条件でのインからの舟券の両立です。
【①イン以外の舟券の場合】
日刊スポーツの無料予想が、
- 1号艇以外の買い目も混ざっている
- 記者のコメントが1号艇に不安がある
- 直前気配の1号艇に△があり、ほかの艇に◎がある
この場合は、イン逃げの可能性が下がりますので、インがA2以上の場合はオッズがつくチャンスです。
記者予想のイン以外の買い目や、直前気配の◎が多くついている艇からの展開で舟券を組み立てます。
インが飛ぶことで高めの配当を狙うケースです。
【②ある条件においてインからの舟券の場合】
この場合は、A.1号艇の実力が他艇より低い場合か、B.2〜6号艇に実力は低いが評価の良い選手がいる場合、の2種類の場合です。
日刊スポーツの無料予想が、
A.1号艇の実力が他艇より低い場合
- 1号艇からのみの買い目
- 記者のコメントが1号艇に信頼をおいている
- 直前気配の1号艇部分の「行き足」が〇か◎であり、ほかの部分に△がない
配当が高いイン戦のケースですね。
B.2~6号艇に実力は低いが評価の良い選手がいる場合
- 1号艇からのみの買い目
- 記者のコメントが1号艇に信頼をおいている
- 1号艇以外にB1やB2に選手で他艇より実力は劣るが、予想の買い目で軸に推されている
- 直前気配の1号艇以外の艇で◎が目立つ実力の低い選手がいる場合
こちらは、いわゆるヒモ荒れを期待するケースになります。
※「ヒモ荒れ」とは、1着は人気どころだが2着や3着にオッズの高い選手で配当がつくこと
大穴党
大穴党の方は、インに人気が集中している状況でイン以外からの舟券を買いましょう。
日刊スポーツの無料予想が、
- 1号艇以外の買い目も混ざっている
- 記者のコメントが1号艇に不安がある
- 直前気配の1号艇に△があり、ほかの艇に◎がある場合
- 穴予想が公開されいてる場合
- 直前気配の1号艇以外の艇で「行き足」部分に◎がある場合(左隣の艇の「行き足」部分が△だとなお良し)
このケースは、イン以外の艇からの「まくり」展開で舟券を組み立てます。
インに人気が集中しているので、「差し」展開はインが残りやすいため、「まくり」展開を狙っていきましょう。
見送る判断材料に活かす
競艇で収支をプラスに近づける重要な方法として「見する」ということが必要不可欠。
いわゆる、舟券を購入せずにレースを見送るという意味です。
この「見する」がなかなか難しい……
わかる方も多いかと思いますが、特に負けている状況だと「取り返さないと!」の心理が働きますよね。
この見送るレースの判断材料として、日刊スポーツの無料予想が活かせるのです。
例えば、
・自分の予想と無料予想が大きくずれている場合
・自分の予想の1着や軸が、無料予想の直前気配で△がついている(多い)場合
このような場合は、舟券の購入を見送る判断ができますよね。
自信がないレースを「見する」ことで、いかにマイナスを減らすか。
マイナスを減らすことはプラスに近づく
ということを意識しましょう。
割り切って見送れるかがとても大切ですね。
日刊スポーツの競艇無料予想はおすすめできる
いかがでしたか。
これだけの充実した予想は、舟券を買う方にとって必要不可欠です。
登録もダウンロードも必要ないプロの無料予想であれば、見ない選択肢はないですよね。
テレボートでどこからでも舟券を購入できる昨今ですが、新聞を片手に競艇場で予想をしている人たちがまだまだたくさんいます。
賭け金を分配して取り合っているわけですから、プロの無料予想を知っているほうが勝ちに近いのは間違いありません。
ぜひ、日刊スポーツの競艇無料予想を役立ててみてください。
自信を持っておすすめします。